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zoom RSS わが憧れの馬  カブトシロー

<<   作成日時 : 2006/08/12 23:05   >>

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カブトシローの走りを、私は知らない。
なぜなら自分はカブトシローが活躍していた頃、
まだこの世にすら存在していなかったから。

憧れとか、活躍とか言う言葉は、カブトシローを知る人たちに言わせれば
全く当てはまらないかもしれない。

その名を知ったのは、仕事を通じて知り合いとなったNさんからである。
Nさんは若い頃、東京に住んでいたことがあり、しばしば競馬場にも
足を運んでいたとのことで、現在、名馬と呼ばれる数々の馬たちを
自らの目で見てきた。私には羨ましいかぎりである。

競馬の話をすると時折、その頃の話をしてくれたのであるが、
なぜか、名馬と呼ばれた馬の話ではなく、どちらかというと、
ちょっと変わった馬というか迷馬
走り方に特徴のあった馬の話ばかりだった気がする。
その中でもとりわけ一番印象に残っているのがカブトシローである。

「人気になるとボロ負け、人気を落とすと、どうしたんか、
お前なにかいいことあったんか、というくらいの楽勝劇を演じる。
毎回新聞の評価を見ながら走っとるんか、と思わず疑いたくなるヤツだった。
しかもそのツラが、人をばかにしとるんか、というくらい実にとぼけた
ツラをしてやがる。」と、苦々しい表情で語っていた。

中でも(第12回)有馬記念「3コーナーからグーンと行って、
このアホめが、今日は何をやらかすのかと思っていたら、
4コーナーにきてもますます加速してきやがる。
ありゃ、こりゃ、どうかいのう、と思ったら、あっという間に、
他馬と何馬身もの差で大勝ときた。」

その後、競馬雑誌で偶然、カブトシローの写真を見つけた。
その写真は、牧場でのんびり余生を過ごすカブトシロー、であったが、
その表情のなんととぼけたというか,マヌケなというか、
あのNさんの苦々しい表情が思わず思い出され、こちらまで苦笑した。

今は亡き、寺山修司氏のカブトシロー論に、
『数学をもってしても、サラブレット科学をもってしても、
全く「納得のいかない馬」であり、そのために
ファンをも「どん底」へ叩きこむということがしばしばあった。』

凱旋門賞に臨むディープインパクトは、国内にとどまらず海外からも注目され、
後にも先にもと、いわれるくらいの名馬になるのではないかという
つまり、「納得のいく馬」なら、「納得のいかない馬」 カブトシローは
Nさんみたいに、周囲を驚かすほどいい仕事をするくせに、
人とも、己の人生ともうまく折り合いのつけられない不器用なオヤジたちの
ヒーローなのかもしれない。

そのNさんも今はいない。

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